【中同協第39回定時総会特集】
見学分科会感想
総会第17、第18分科会は、香川同友会会員企業を訪問する見学分科会でした。参加者から寄せていただいた感想を紹介します。
第17分科会 地域にこだわり、元気に人と地産(うどん)を練る
報告者 (有)ウエストフードプランニング社長 小西
啓介氏
うどんにかける職人と社長の信頼関係
見学先は、香川県内に讃岐うどんの製造工場と直営店4店を展開する創業4年目の若き社長(35歳)の経営する「(有)ウエストフードプランニング」です。
移動の車中では、四国や香川の歴史から、うどん製造の心構えと大変さについての話を聞きました。工場見学では、うどんの粉と塩水を混ぜる工程と、実際に足踏みの練りこみや、素手による練り作業の体験をさせてもらいました。
本来の現場作業は単調ながらも熟練を要する作業ゆえに、働く人の心をいかにつかんでいくか、創業当時から小西社長の苦労は絶えなかったそうです。まさに、ものづくりに懸ける職人と社長の思いのぶつかり合いが「商品力」となり、うどんのあの強い「腰」になっているのがわかりました。
その後、高松の直営うどん店へ向かい、「いらっしゃいませ!」の社員さんの元気な声と笑顔に迎えられ、今まで食べたことのないおいしい讃岐うどんを試食。黒板には社員からお客様へのメッセージが毎日書き込まれ、小西社長の「お客様に(うどんを食べて)少しでも元気に1日を過ごして頂きたい」という願いがビンビンと伝わってきました。
グループ討論では、「地域を元気にする社員育成に向けた自社の取り組み」「地域を元気にする会社」について熱い議論が交わされました。大切なのは、社員とのコミュニケーション(信頼関係)と、「何のため、だれのため」の仕事かを、経営指針として明らかにし、実践していくこと、との結論に達しました。また、よき原因作りの原点は「社長」本人であることを、小西社長の姿から学ぶことができました。
アンドーコーポレーション(有) 社長 安藤陸男(岩手)
第18分科会 安心・安全を提供し、感動を呼ぶ企業づくり
報告者 徳武産業(株)社長 十河 孝男氏
ターニングポイントと赤い靴
徳武産業の工場を訪問。まず十河社長の人間味あふれる人柄にふれ、参加者のだれもが、ここで生み出される商品に、間違いなどあろうはずがないと感じたのではないでしょうか。
高齢者や障害者にポイントを絞る商品は数多く存在しますが、作り手の満足度を満たしていくのか、お客様の満足度を満たしていくのかで大きく方向性は違ってきます。
靴は左右がそろっているものという既製概念を根底から覆す個別の販売は、消費者が待ち望んでいたにもかかわらず、だれも取り組んでこなかったものです。
大きなリスクを伴うことは十河社長さんのみならず社員の方でも、容易に推測できたことでしょう。多くの時間とエネルギーを注ぎ込んでこられたその想(おも)いは、今確実に高齢者の方々の足下で生きています。
「赤い靴が履(は)きたい」というご年配の女性の声は、そのまま私の願いでもあります。この声を真摯(しんし)に受け止めたことが、徳武産業のターニングポイントだったのでしょう。
私のターニングポイントは、間違いなく今回の分科会参加だと確信しました。義肢製作所の経営に携わる者として、利用者第一のものづくりを心がけることを肝に命じた分科会でした。
(有)オルソ本田 取締役 本田美紀(愛媛)

